FireMonkey にばかり目が行きがちですが、VCL も地味に進化しているんですよ!!
ということで、2007 以降に追加された機能で、僕がつい最近まで知らなかった機能をランキングでご紹介!
第3位
TLinkLabel
HTML リンク形式でクリックできるラベル!
みんな自分で作っていたよね!!
いつ追加されたのか、ちょっと判りませんでしたが……
使い方はすごく簡単で、Caption プロパティに A タグを使ってリンク先を書くだけです。
例えば…
こんな感じです。" 右をクリック→ <a href="http://www.serialgames.co.jp/">株式会社シリアルゲームズ</a>"
下線部をクリックすると OnLinkClick イベントが発生するので、そこに↓こんな感じの処理を記述してやればOKです。
ここでは、ブラウザを開くようにしましたが、もちろんアプリケーションのナビゲートにも使えるわけです!procedure TForm1.LinkLabel1LinkClick(Sender: TObject;const Link: string;LinkType: TSysLinkType);begin// Link は id か href の中身// LinkType は Link の種類// sltID は id 属性が指定されていた場合// sltURL は id 以外ShellExecute(Handle,'open',PChar(Link),nil,nil,SW_SHOW);end;
※DEKO 氏よりご指摘を頂きましたので、追記いたします!
TLinkLabel が追加されたのは Delphi 2009 からとのこと!
そして、Xp でも使えるけど、テーマが有効である必要があるということです。
テーマは、プロジェクトオプション→アプリケーション→ランタイムテーマ→ランタイムテーマを有効にする、ですね!
第2位
TButton 驚愕の進化!
VCL のボタンは色が変えられないだとか、画像が載せられないだとか、そんな時代は終わっていました!(色については後述の1位をご覧ください)
むしろ、TBitButton の時代が終わっていた!
上の画像を見ていただければ一目瞭然ですが、色々と機能が拡張されています。
これらは、TButton.Styleプロパティで実現されています。
TButton.Style はTButtonStyle 型になっていて以下の3つがあります。
bsPushButton | いわゆる普通のボタン |
bsCommandLink | コマンドアイコンが付くボタン(インストーラなんかで見ます) |
bsSplitButton | 右側をクリックすると TPopupMenu を表示するボタン |
そして、その他にも Images プロパティ と ImageIndex プロパティを組み合わせると画像を表示できます!(他のプロパティで画像の位置を指定したり、Disable 時の画像を指定したりできます)
しかも画像をご覧頂くとわかるとおり、きちんとα値(透明度)も効きます!
FireMonkey を使わなくても、かなり美麗なアプリケーションを組めますね。
ただし!Vista 以降で有効!つまり! Xp では使えません!!
第1位
当然の VCL Style!
以下をご覧ください
- 2012年10月23日 Style を外部ファイルから読み込む
- 2012年11月7日 TFindDialog とスタイル
- 2012年11月8日 TCommnDialog と Style
- 2012年11月9日 TRichEdit と VCL スタイル
- 2012年12月25日 痛 VCL Style
- 2013年1月31日 ColorCheckbox を StyleElements で実装できるかどうか
知らなかった機能を、って書いてあったのに、知ってる機能だしいいいいい!
そんなこんなで、2013年もあと少し。
今後とも、僕とブログと男と女、Delphi をよろしくお願いいたします。
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